多感覚統合 脳科学の発展

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さまざまな機能がある脳。

部位ごとに役割があり、その機能を各部位ごとに統合することにより、高度な機能発揮をしています。


脳卒中では一般的に、麻痺が出て動かなくなる。というイメージだと思います。

しかし、脳卒中でも麻痺が出ないことがあります。

むしろ、微小の脳梗塞や出血では機能的には障害が起こらないことも多いです。


その小さい病変が多くなり、いつのまにか手や足が動かなくなることも、、、

認知症の種類にも、脳血管性認知症というものもあります。

これも小さい病変がたくさんある状態では、うまく機能しないことが背景にあるのです。


各部位ごとに、機能をうまく統合させながら脳は機能しているんです。

それでは、ニュース紹介をしていきます。


脳ってどういう風に働いてるの?

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脳の研究はfMRIが出現してから、さらに機能が分かるようになりました。

fMRIとは、functional magnetic resonance imagingのこと。

脳や脊髄の活動状態を、視覚化することができる機械のことです。

この機械が導入されることにより、実際の動作や考えている際には、どこの部位が働いているのかが分かるわけです。

この動きを行うのには、どの部位のどの機能がつかわれるのか。

どこの部位と関連しているのかなどがわかります。


また、血流動体がわかるため、機能低下に関しても確認できるそうです。

これは、脳血流量と脳機能との関連にもとづいて考えられています。

脳の機能を最大限発揮するのに必要なのは機能統合です。

ほかの部位の機能や入力された感覚をいかに統合し、効率よく働かせるかが重要になってくるわけです。

それに関しての、最新知見があったので紹介します。



ニュース紹介

多感覚情報の統合機構 | 理化学研究所
出典元:理化学研究所


脳機能において、重要な役割をもつ多感覚統合ついての研究。

どのように感覚を統合し、脳を機能させているかについて調べています。

本文にはこのように書いてあります。

今回、共同研究グループは、信頼性の高い光学シグナルを興奮性細胞もしくは抑制性細胞選択的に発する遺伝子改変マウスを新たに作製し、感覚刺激がない状態と多感覚刺激を与えた状態での、大脳皮質全体の活動を解析しました。その結果、1ヘルツ以下の「徐波」と呼ばれる遅い神経振動活動[1]が興奮性ネットワークにも抑制性ネットワークにも明確に観察されました。
出典元:理化学研究所

効率よく、素早く処理することにおいては多感覚統合を学ぶことは欠かせません。

この感覚統合は、各情報をいかに素早く処理していくかにおいて、とても重要です。

多感覚統合をするにあたっては、『同期』というのが重要です。


各部位に入力された情報を統合し、正しい情報の出力(運動)を行うには、素早い処理が必要です。

その素早い情報のやり取りには同期が必要になってくるんです。


同期って?


脳に登ってくる感覚は電気信号として、入力されてきます。

その電気信号は体の神経を通っていきますが、その通る際にはかならず抵抗が生まれます。

その抵抗が細かい振動になっています。

細かい振動が情報として伝わってその、振動数の違いが脳への情報になるわけです。


その、振動をそろえていく瞬間が『同期』と呼ばれています。

この『同期』は、メトロノームの実験が有名でしょうか。


メトロノーム同期 (24個)


有名な実験ですよね。


どのような振動数でも、振動自体が同期する環境下であれば、波が揃ってしまいます。

今回の研究では、その同期が起こる際に、発生する神経振動が発見されたという発表です。

これにより、いかにして各脳部位ごとに機能統合していたかについての研究がすすむことが示唆されています。

今後の研究に期待です。


脳関連ニュース>脳細胞が増える? 脳細胞は減るだけじゃない。 『注目ニュースと脳細胞に良い習慣3つ!』 - こちゃろぐ



エントレインメント

これは、引き込み現象のことです。

同時に行う運動が、異なっていてリズムが共有できる環境にいれば勝手にそろってしまうことです。

上にあげたメトロノームの同期がその例です。


人も常に運動を行なっているため、ある程度のリズムを持っています。

知らず知らずのうちに近くにいる人と引き込み現象を作っているのかもしれません。

自分は環境の構成因子。ブログから得た経験について。 - こちゃろぐ


いつも一緒にいる人と少し似てくるのも、これが関係しているのかもしれませんね。


脳機能のポイント

脳梗塞のリハビリを行うにおいて重要なのが、感覚をどのようにして捉えるか。

どこが触られているか、どのように動かしているか、体が傾いているか、こういった事が今まで当たり前にできていた事が出来なくなってしまいます。

もちろん、脳の障害された部位によって異なるので、全ての患者が障害されるわけではありません。


しかし、一見普通に動かしているようでも、感覚が障害されているため細かい運動が困難であったり、動かしている感覚がわからない事で、見ながらしか動作を行うことが出来ない患者さんもいます。



こういった感覚障害の患者で出現してくるのが、麻痺則の学習性不使用

感覚がわからないため、麻痺則を使用することが少なくなってしまうことで起こる現象です。

この不使用が続くと、麻痺の機能改善が図れなくなってしまいます。


脳は回数依存的に感覚領域の増大が起こるからです。

使用していれば、その部位がどんどん使われやすくなってくるということです。

運動は、感覚を元に修正を行いながら動作を遂行しているため、感覚を受容する部位が、どれくらいの大きさなのかはとても重要です。


家族でも麻痺になった方がいれば、自分で動かせない分関節を動かしたり、さすってあげたりするだけでも十分です。

動かせる方であれば、日常生活で使用するように動かしていきましょう!

脳の可塑性についての記事はこちら
本来持つ力で治す『脳はいかに治癒をもたらすか』 - こちゃろぐ



多感覚統合

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この、多感覚統合について私は、『同期』ということを意識して考えるようにしています。

特にリハビリにおいては、関わる前に相手の雰囲気に合わせるために周波数を合わせるようにしています。

おかしなことを言ってるようですが、結構大事!


周波数というのは、私自身の解釈ですが、その場所に慣れる、馴染ませるという点でもすごく使えます。

自分と相手を同期させていく。

自分が緊張していたら、相手も緊張する、というのと一緒ですね。

自分の立ち振る舞いや、発言が相手にも移ってしまうようなものです。


周りの文句や態度を指摘するなら、自分の態度や言動を見直そう、と言い聞かせています。

自分は周りの環境を作っている一部です。

環境=自分になるということです。自分が変われば周りも変わる。

周りの文句を言うくらいなら、自分を変えようと努力をするのが良いです。


周りに合わせずリラックスすることも大事ですけどね。

心が整うと体も整っていきます。

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それでは、今回はここまで。

最後までありがとうございました。